4月になると、新入社員が会社に入ってきます。
すると、最初の手続きとして「確定拠出年金」の設定をお願いされます。
「どれを選択すればいいの!?」
という新入社員が殆どです。
結論からいうと、「外国株式100%」を選択してください。
それでは解説していきます。
※これはあくまでも私個人の考えです。
新入社員の確定拠出年金はこれ一択
下記の情報はある企業の確定拠出年金の種類になります。
投資信託
- バランス型
・三菱UFJプライムバランス(安定型)(確定拠出年金)
・三菱UFJプライムバランス(安定成長型)(確定拠出年金) - 国内債権
・三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金) - 国内株式
・三菱UFJDC国内株式インデックスファンド
・リサーチ・アクティブ・オープン(確定拠出年金向け) - 外国債権
・野村DC外国債券インデックスファンド
・日興インデックスファンド外国債券ヘッジあり(DC専用) - 外国株式
・三菱UFJ DC海外株式インデックスファンド
・日興インデックスファンド海外株式ヘッジあり(DC専用)
・野村新興国株式インデックスファンド(確定拠出年金向け)
元本確保型
- 預金
・三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金
・みずほDC定期預金(5年) - 保険
・ニッセイ利率保証年金(5年・元本保証タイプ/日々設定)
上記のように、数が多すぎてどれにすればいいか全くわからない人が多いと思います。
しかし、この場合は、
三菱UFJ DC海外株式インデックスファンド
を私なら選択します。
外国株式100%を選ぶ理由
では、どうして上記を選んだのでしょうか?前提として、長期で運用すると言うことにします。
債券の利回りを見てみよう

三菱UFJ国内債券インデックスファンド
期間:2012年10月~2020年4月
上昇率:12.13
年利:1.61%
野村DC外国債券インデックスファンド
期間:2007年9月~2020年4月
上昇率:33.7%
年利:2.64%
※(上昇率÷運用期間=年利として算出)
預金よりは、全然良いということは分かります。それでは、他の運用先はどうでしょう?
日本株式

上記のグラフは、三菱UFJ DC国内株式インデックスファンドの結果になります。期間は2003年~2020年4月です。
最初の86.5%も上昇したことになります。
年利計算:約5.2%
外国株式
なんだかんだ一番長い目で見ると、今まで経済上、外国株式が一番儲かる流れとなっています。

上手は実際の三菱UFJ DC海外株式インデックスファンドになります。期間は2006年5月~2020年4月です。
最初の基準価格より91.66%も株価が上がっています。
14年間で約92%上昇したことになります。
年利計算:6.54%
なぜ日本に投資をしないのか?
この結果からみると、債券<株式、国内<海外ということが分かりました。
株式にするのはわかったものの、なぜ海外株式の方が良いの?国内株式ではダメなの?という理由について答えていきます。
その大きな理由は、日本がこれから伸びる見込みがあるのか?
世界全体では経済は伸びているものの、日本に目を向けると停滞もしくは、ほんの少しだけ伸びている。
そして、これから団塊の世代が一気に高齢化し、少子高齢化が進む中、日本はこれから経済は伸びるのか?という問題が起こります。
人口動態やGDPなど見てみると、日本の経済にはそんなに期待できないのでは?と思っております。
円安になる傾向を見越してヘッジなし
ここから、外国株式が良いということが分かりました。しかし、外国株式に関しても種類があり、ヘッジ有無です。
簡単に言うと、為替の影響を受けるかどうか?
ということで認識してもらって大丈夫です。
- 円高に動くのであれば、ヘッジあり
- 円安に動くのであれば、ヘッジなし
日本で投資する場合は、このくらいの認識で大丈夫です。
これから、私は円安に動いていくと思うので、ヘッジはなしで良いのではと考えています。
新興国株は中身次第
新興国株に関しては「中身次第」というのが結論です。どこの株が一番中身の比率が多いのか?
そこから、国ごとをチェックしてください。
しかし、作業がめんどくさいのであれば、外国株式で良いと思います。
「何もしない」はダメ
一番ダメなのは、「何もしない」ということです。基本的に何もしなかったら預金に当てられます。
つまり、運用していないということです。今の時代、年金が確保されない、退職金ももらえる額も少ないなどで、老後資金が不足されることは容易に想像できます。
また、インフレによって、お金の価値が下がってきています。
「貯金」だけしていると、お金は増えません。
種類を理解しておくこと
ここでは、簡単にリスクリターンについては、下記の簡単なグラフの部分だけ理解しておけば大丈夫です。
国内 | 海外 | |
債券 | 低 | 中 |
株式 | 高 | 高 |
- 債券
⇨国や企業が投資家からお金を借りる形で発行されるもの。元本が保証されている。 - 株式
⇨投資家が企業に対して資金を出資する。元本は保証されていない。
国内債券が一番リスクが低く、海外株式が一番リスクが高いということだけ理解しておければ大丈夫です。
しかし、全章から、時間をかければ、海外株式のリスクもかなり低減できて、リターンもそれなりに撮ることができます。
こんな人は対象外
結論外国株式100%で良いと言いましたが、対象外の人もいます。
それは、「短期間しか運用しない人」です。
いわゆる就職先に長くいるつもりがない人(次も就職を考えていて、同じ確定拠出年金が使える先なら問題ないが)、もう直ぐ定年の人の2パターンです。

グラフの通り、数年ではマイナスになる可能性が高い投資になっています。もちろんプラスもきい代わりに、マイナスになる額も大きいです。
基本的に積立系は、長期間運用することで、このマイナスになるリスクを小さくしています。そして、利益を最大限に出しています。
しかし、たった3年や5年などしか運用しない場合は、大きく負ける可能性も高く、安定定期に運用したいのであれば、債券を交えて、お金が減らない方向へシフトしましょう。
例えば、定年間際に近づいていくにつれて、株式⇨債券へすこしずつリスク分散をしていくのが大事です。
ただ、新人に関しては、長期間運用するということで、リスクをとって、時間でマイナスになるリスクを緩和し、外国株式で運用することをおすすめします。
- 長期間運用するのであれば、外国株式100%で良い。
- 短期間運用ならば、債券も交えてリスクリターンを考えて投資するべき。
私の実際の投資先について、ご興味ある方がいましたらお伝えいたします。国内不動産、海外不動産、ヘッジファンド、暗号通貨など。zoomまたはお電話どちらかご希望をお伝えください。